今月のあなたの街の材木屋さん

第69回:大高木材株式会社(高槻市道鵜町6丁目)

皆さん初めまして!今回よりあなたの街の材木屋さんを担当いたします桔平と申します。
このコーナーでは、木材についてなじみのない方にもわかりやすく、楽しい取材を心掛けて参りますので、今後ともよろしくお願いいたします。

外観
↑ 外観
さて、今回の訪問先は高槻市道鵜町6丁目855の大高木材株式会社さんです。桔平自身、高槻市のことをほとんど知りませんでしたが、摂津峡などの自然に溢れた景勝地が多く、水もきれいな高級住宅地というイメージを持っています。ところで、高槻市といえば現在、大阪府内では東大阪市ともに中核市に指定されていますが、歴史でいうと昭和40〜50年代にかけて大阪市や京都市のベットタウンとして宅地開発が進んで人口が急増した、比較的まだ新しい住宅地です。その当時の住宅ラッシュとともに大高木材さんも発展してこられました。
応対して下さったのは社長の高木荘輔さんとそのご子息で営業担当の高木真吾さんです。まずは会社の歴史からお話ししていただきました。

きれいに整理された倉庫
↑ きれいに整理された倉庫

大高木材さんは昭和22年頃、高槻市真上町で創業されました。
創業者は現社長のお父上の高木五一さん。五一さんは大阪市内の木箱を扱う業者で修行の後、高槻で独立。そうした経緯もあって、大高木材さんは創業当時、牛乳石鹸やライオン、マンダム社製品の梱包用木箱を取り扱っていました。
梱包資材は、現在では段ボール箱が主流ですが、当時は木材が多く利用されていたのですね。一口に木材業といっても多種多様な業種があることに桔平も関心しきりです。
その後、昭和30年代から、大工・工務店向けの木材・建材販売を主に製材・原木販売の業態へとシフトしていったのと同時に、建築業にも参入し始めました。その後、会社は順調に業績を伸ばしていきましたが、バブルの崩壊など時代の大きな変化が大高木材さんにも転機を促すこととなりました。
平成15年頃、現在事業所のある道鵜町に移転しました。主力が大工・工務店向けの木材・建材の販売であることに変わりはありませんが、建築業も、北摂を中心に建売関連の建材や木材を年間50棟程扱うまでに実績を伸ばしています。
また、これまで口コミを中心に高槻周辺で行っていたリフォームについても、今後本格的な参入を考えているそうです。

清鶴酒蔵・倉庫外観
↑ 清鶴酒蔵・倉庫外観

高槻市は、江戸時代には市内を東西に貫く西国街道が参勤交代やお伊勢参り、熊野詣で大いに賑わい、高槻の芥川宿も六宿駅の一つとして栄え、地理的にも阿武山山系の石灰質を通って湧き出る清水と良質な酒米によって名声を博し、最盛期には造り酒屋24軒を誇るなど富田は当時8000石余りを醸造する酒蔵として栄えました。そう高槻の富田は由緒ある酒所なのです。

倉庫内部・耐震改修後
↑ 倉庫内部・耐震改修後

その後、造り酒屋の数も年々少なくなり現在は2件になりましたが、そのうち1件の清鶴酒蔵さんの耐震補強工事を大高木材さんが手掛けることとなりました。歴史と伝統を誇る木造酒蔵にも、筋交いを随所に施すなど現代の技術を用いて見事に補強されています。桔平も酒蔵を見せてもらいましたが、芳醇な香りがたちこめておりました。その様子が左の写真です。

高木社長
↑ 高木社長

ここで社長さん個人についてのお話に移りましょう。
現在の代表者の高木荘輔氏は昭和16年生まれ。自民党元幹事長の野中広務氏など多くの卒業生を輩出した京都府立園部高校を卒業後、家業に就かれました。実兄でもある二代目社長の高木耕一氏を経て、平成8年4月代表取締役に就任されました。
高木社長に趣味についてお聞きすると、「趣味?ないなあ。仕事が趣味かな。」
しかし、お話を伺う中で演劇や芝居が趣味とのこと。しかも、観る方ではなく「演じる方」だそうです。花柳流の踊りも稽古している、と実は多趣味な社長さんです。

事務所前にて高木社長以下従業員の皆さん
↑ 事務所前にて高木社長以下従業員の皆さん
   左から2番目が高木真吾さん

「配達、納期は迅速・確実をモットーに心がけている。大工・工務店に信頼され、気持ちよく仕事してもらえるようサポートしたい。ひいてはそれが次の仕事に繋がるものだと考えています。」と営業担当の高木真吾さん。
もちろん一般のお客さまも大歓迎です。今後本格的な参入を考えているリフォーム事業では、住まいの外装や内装、設備等の「まるごとリフォーム」から「部位別リフォーム」まで住宅空間のあらゆるところで生活者の目線で居心地のよい暮らしづくりを提案します。また、ドアの建て付けがおかしい、床鳴りがする、子供の勉強机、オーダー家具、ウッドデッキ、さらには神棚や台所のまな板に至るまでの住まいに関する「あったらいいな」に対して、きめ細かく対応いたします。

大高木材株式会社

〒569-0011
高槻市道鵜町6-855
TEL 072-669-0253
FAX 072-669-0221

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