今月のあなたの街の材木屋さん

第47回:喜多木材株式会社(守口市大久保町)

こんにちは!三平です。

今月の「あなたの街の材木屋さん」は守口市大久保町2丁目の喜多木材鰍ウんです。京阪電車古川橋駅下車、府道八尾茨木線を北へ40分ほど歩くとすぐに見つかりました。かつて付近は畑ばかりで道案内として喜夛木材さんが目印だったそうです。

喜多社長
↑ 喜多社長
応対して下さったのは社長の喜多一裕さんです。アポイントをとったのは父上の喜多貞裕(武)さんだったのですが、当日は出張中でした。早速、三平流の会社のルーツから伺いました。

現社長は二代目、創業者は父上(昭和3年生まれ)です。戦前この辺りは全くの田舎だったそうで、代々喜多家は地元の名士で広大な田畑を所有していました。終戦後、父上は山陰の豊岡で材木の修業を積まれ、帰阪後は城東区の小濱木材で木材の研鑽を重ねられたそうです。そして、昭和34年に当地で独立開業されました。当時は大工・工務店さんに木材を販売する典型的な「あなたの街の材木屋さん」でした。

外観
↑ 外観

転機は昭和48年ごろにやってきました。時の田中角栄内閣が打ち上げたあの有名な「列島改造ブーム」です。同社は建売住宅に参入したのです。これが大成功を収め住宅部を創設、現在の別会社・総合ハウジング喜多の原点になったのです。「当時の建築ブームでは失敗組も多かったのですが、当社は幸い勝ち組になりました」と喜多社長。

喜多一裕社長は昭和34年生まれ。近畿大学付属高校から同大学経済学部に進み、卒業後すぐに家業に就かれました。資格は宅建主任者・2級施工管理技士・木造建築士をお持ちです。社長就任は平成2年5月です。建売・増改築・リフォームなど建築に関する業務は社長が担当し従来の木材業は会長の父上が主となって遂行されているそうです。現在は分譲住宅よりも増改築やリフォームが多いとのこと。材木屋さんらしく木造が基本、100歩譲ってツーバイ・フォーだそうです。

エコ活動
↑ エコ活動

当日は会社の倉庫等を利用して「創業50年感謝祭」が催されていました。ラッキーな取材日設定だったと自画自賛する三平は、今回が初めてのイベント、その意図を伺いました。「『現状を打破したい。一歩踏み出したい』が動機です。当社の認知度を高め、名実ともにあなたの街の材木屋さんになりたい。半径500メーター以内は全部自分のお客さんです」と話して下さいました。加えて「継続することに意義がある」として日常的に地域社会に向って材木屋の門戸を開放する姿勢を強調されていました。

イベント会場内
↑ イベント会場内

喜多社長は地域のボランティア活動にも精力的に動かれています。イベント会場では「緑のカーテン」運動の一環として蔦の出る植物を試験栽培し、エアコンを使わない風土づくりを推進されています。この実験は4月からスタートし、今回は「ゴーヤ」を植えています。「手入れが大変だが実のなる方が面白いから」というのが「ゴーヤ」を選んだ理由だそうです。

非常に真面目な喜多社長は音楽を聴きながらドライブするのが気分転換です、と話して下さいました。

イベント中の多忙な折、長時間ありがとうございました。

喜多木材株式会社

〒570-0012
守口市大久保町2-43-17
TEL 06-6902-2267
FAX 06-6905-3737


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