現社長の川邊博史さんは昭和26年生まれ。上宮中学・高校から東海大学に進み、美術デザインを専攻されました。幼い頃から父上の背中を見て育ちました。そして木材業の将来について「このままでは夢がない、必ず材木屋はだめになる。いずれこだわりの時代がやってくる、どうしても芸術関係の大学に行きたい」と父上を説得し、上京したそうです。彼は、東京時代からカメラマン兼プロデューサーとして大活躍しました。演歌「心凍らせて」の大ヒットで有名な高山厳のフォーク時代(ばんばひろふみで有名なバンバンの一員)レコードジャケットも彼がプロデュース。漫才の、のりお・よしおのレコードジャケットも撮影しました。当時から一人旅が好きで世界中を回り、ニール・ヤング、イーグルス、ドゥビー・ブラザーズにも会い写真を撮ったそうです。写真撮影という名目で数々のフェスティバルにも顔パスで入場できました。川邊社長からその日頂いた自費出版の写真集「Brother
and Sister!」には上田正樹、西岡恭蔵、キャロル、宇崎竜童、泉谷しげる、りりイなど当時の日本人の大物アーティストばかりか、ドゥビー・ブラザーズ、エリック・クラプトン、サンタナ、リタ・クーリッジ、ニール・ヤング、B・Bキングといった海外の大物アーティストが掲載されています。川邊さんと同世代で音楽愛好家の三平にとっては懐かしく感動の写真集です。ところがこの川邊さんの写真集を当時中学生だった石岡敏雄さん((株)石岡材木店社長)が購入、(株)久我が主宰する「久友会」の席で二人が邂逅したときにその事実が判明したそうです。世の中は本当に狭いですね。