石岡敏雄社長は昭和37年生まれ、大阪市立南中学(三平も南中学出身ですから彼は後輩にあたります)から近畿大学付属高校・同大学理工学部建築学科に進み、卒業後は店舗関係の会社に就職しました。ここで先ほどの店舗が出てきました。店舗関係の会社で勉強したお陰でインテリア・内装に興味を持ちはじめ、ややこしい造作の図面も読めるようになったというわけです。
石岡材木店さんは店舗関係の別注品を主に扱い、他社とは一味違うことを手がけています。靴屋さんで全国展開している会社のディスプレー用の什器がその一例です。使用する素材はMDFが主流。MDFという聞きなれない言葉が出てきました。木材業界では繊維板の一種だとしていますが、正式には中質繊維板(Medium
density Fiberboard)の略、木材のチップを繊維状にまで分解し接着剤で固めたもので家具や建材などによく使用します。昨今の合板不足の影響もあってMDFの入手が難しくなっているそうです。店舗関係の仕事は住宅と違って納期が短く、短期間に集中するそうです。