今月のあなたの街の材木屋さん

第11回 :松田木材(大阪府泉佐野市)

こんにちは 坪内です。
このコーナーは、木材初心者の私、坪内が街の材木屋さんにお話をお聞きして、 みなさんといっしょに木について勉強していこうというコーナーです。

今までの取材でもご紹介したように、材木屋さんの多くは住宅建築に関わっているわけですが、皆さんは、住宅の屋根には様々な形があるのをご存知ですか?

●屋根の種類HomeClipより)

一般的なのは「切妻(きりつま)屋根」「寄棟(よせむね)屋根」「入母屋(いりもや)屋根」などです。

大阪の南に位置する泉州地方には、錣(しころ)屋根という形の屋根をした家が多くあるそうです。

錣屋根というのは、なだらかな傾斜の寄棟屋根の上に急な傾斜の切妻屋根を乗せたような形で、入母屋屋根にも似ています。

錣(しころ)というのは、兜(かぶと)下にぶら下がって、首筋を覆っている部分のことで、形が似ていることからこう呼ばれるようになりました。

太くて長い木材をたくさん使う建築法らしく、こういった家を建てるための木材を用意するのが、材木屋さんの腕の見せ所だったようです。しかし、残念ながら最近はこういった家は少なくなってきているようですね。


社長の松田様
↑ 社長の松田様
今回取材させていただいた、株式会社松田木材様は、そんな錣屋根の住宅が多いという、泉州地方の泉佐野市にあります。

創業者である、社長の松田様と、要様にお話をお聞きしました。

昭和48年創業ということで、材木屋さんとしては新しいほうなのではないでしょうか。

でも、もともと実家が九州の熊本で製材所をやっていたそうで、木材とは幼い頃からの付き合いなんだそうです。その製材所を長男が継ぎ、松田社長は他の兄弟と大阪で材木屋を始め、昭和48年に独立して設立したのが松田木材というわけです。熊本の森林には、今でも良い木がたくさんあるのだそうですよ。

松田木材社屋

松田木材様では、一般住宅向けの木材の販売をされています。大阪市内では、土地が狭いということあり、新築住宅の仕事はどんどん少なくなっているようですが、松田木材様では、まだまだ新築住宅向けの木材の販売が主流だそうです。

理由は郊外にあるせいなのか?
錣屋根の住宅が多いということもあり、地元住民の、木の家に対するこだわりが強いのか?
いえいえ多分松田木材さんの仕事振りが良いせいでしょう。


松田木材社屋

木材の取扱量が多いということもあり、輸入材は市場からではなく、商社から直接仕入れているそうです。そして国産材はというと、実家を継がれたお兄さんの経営する熊本の製材所から直接仕入れておられます。

お兄さんの会社から仕入れているので、良い国産材を安く仕入れることができるんですね。


看板

松田木材さんでは国道沿いに、「まじめな大工さんを紹介いたします」という大きな看板を掲げ、家を建てたい人(施主さん)から、直接、住宅建築の相談も受けておられます。

また、木材の販売や加工以外にも、水廻り、内装建材などの住宅資材の販売もされていますので、気軽に相談してみてはいかがでしょうか。

この看板を見てくる方も結構おられるんだそうですよ。


また、最近はベッドの製作会社に、介護用ベッドなどの骨組みとなる木材の販売もされています。

●高田ベッド製作所

これからは住宅建築だけでなく、木材のよさをいろんな用途に使ってもらえるといいですね。

松田社長様、要様、松田木材のみなさま、どうもありがとうございました。


松田木材

〒598-0071
泉佐野市鶴原1711-2
TEL 0724-64-0731


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