あなたの街の材木屋さん 「自慢の木のおうち」人気度ランキング・エントリー詳細


エントリーナンバー2

画像をクリックすると拡大サイズでご覧いただけます。
外観 全体
緑が映える建物
既存の桜や植木を出来るだけ残して庭として活用。緑の屋根がポイント。
「さくらの家-伝統構法板倉造りで創った四世代の家」

■会社名(組合員番号) 上西木材店 (2792)
■担当者氏名 上西 紀博
■連絡先住所 〒581-0068
八尾市跡部北の町1-2-14
■連絡先 TEL:072-992-0125
  FAX:072-992-1407
■住宅所在地 大阪府堺市
■完工年月日 平成20年7月

■設計事務所

有限会社丹陽社一級建築士事務所
■施工会社 有限会社丹陽社一級建築士事務所
■総費用 約3,000万円



施工の動機

お客様がお住まいの建て替えを決心されたのは、お父様からお祖母様もいれて大家族で一緒に住まないかと相談されたからです。
そのとき思われたのは、いま住んでいる家は3世代にわたって住み続けた住まいで家族それぞれの思い出がいっぱい残っている。今の家に替わって新しく建てる家は、4世代以上少なくても120年から200年以上満足して暮らしていってこれまで以上の思い出を詰め込める耐久性のある家としたいということでした。また、お客様自身が少々アレルギーの体質をもたれていましたので、木材を始めとした自然素材を充分に使うということも必須の条件でした。その木材の特徴である保温性や調湿性は、住まいの環境として最適のものであることも勉強をされてご存知で、木造住宅を建てるということは決められていました。
むかしの民家は当然のように大家族で住んで、建物も200年、300年の耐久性をもっていました。もちろん建材は自然素材のものしかありません。こうして、日本のむかしの民家の性能を持ち地震に強く耐久性のある建物を求められたのです。
そうして、私たちが手掛けている『伝統構法板倉造りの家』を選んでいただいたのです。
画像をクリックすると拡大サイズでご覧いただけます。
1階 書斎
自分の時間を楽しむ
ムクの杉板で造った机や本棚に囲まれた心地いい空間です。沢山の本が収納できます。



画像をクリックすると拡大サイズでご覧いただけます。
2階 ダイニング
落着いた雰囲気に
2階は既存の家具に合わせて、ムク杉床材を自然素材の塗料で着色しました。



設計のポイント

お客様のお住まいは、1階はお祖母様と親世帯のすまい。
床、壁、天井とムクの木材あらわしの和風のリビングダイニングが家の中央にあり集いの間として家族、親戚一同が集まる場所としました。イベントごとに、家族だけでなく親戚関係者が一同に集まり楽しい時間を過ごすのです。
2階は 、お客様とお子さんの子世帯の住まい。
これも、床、壁、天井とムク木材あらわしですが、床と腰壁を自然素材の塗料でこげ茶色に塗装し、一部壁を珪藻土とした洋風の住まいです。
杉ムク材を使う板倉造りを採用されましたが、民家風のデザインではなく、むかしの良いところと、今の生活環境を考えて、外観はむかしの洋館を意識しました。
和洋折衷の大正ロマンがお客様と交わした、この建物のイメージです。この建物の構造である、板倉造りは日本の伝統構法で柱に溝を彫りその溝に杉板を落としこんでいきます。床、壁、二階床、屋根などを基本的に厚さ3センチの杉ムク板を使用し古くは伊勢神宮や正倉院に使用された工法です。在来木造の約3倍の木材を使用し、柱は最低で4寸柱など大断面の構造材を用います。できるだけ構造用金物をつかわず木組みや木製の込栓をつかいます。
耐久性に優れた民家の特徴に基づき長寿命の住まいを目指しているのです。地震に対しても、伝統構法は在来工法とは違い、地震力の剛の力に対し揺れるが倒れない柔の力で対抗し地震に強い性能を保ちます。このように、現代の生活に適応した、安全性と耐久性に優れた木の家で四世代の親しい人々が楽しく集うのです。

さらに詳細を見る
大阪木材仲買協同組合
Copyright (C) 2004 大阪木材仲買協同組合 All Rights Reserved.