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第106回奥田材木店(大阪市西成区出城2-2-11)(2013.7.19更新)

こんにちは、市松です。今回から「あなたの街の材木屋さん」の取材を担当することになりました。今後ともよろしくお願いいたします。
今回は大阪市西成区にやってきました。
江戸時代の西成区は、畑場八カ村と呼ばれた地域に属し、大坂三郷への蔬菜(そさい)供給地として発展しました。また、区の東部を通る旧紀州街道(住吉街道)は、16世紀ごろから堺の発展とともに拓けたもので、大阪市顕彰史跡・天下茶屋跡などの旧跡が残っています。
また、出城という地名ですが、天正年間(1573年-1593年)、本願寺門徒が織田信長と戦い、木津川口の防衛のために築いた城塞があった場所と伝えられていることに由来しているそうです。

奥田材木店さんは西成区でも北部に位置し、浪速区寄りになることから組合事務所からは車で10分少々で到着するほど、意外と近くにありました。お話をお伺いしたのは、社長の奥田晋三さんです。それでは、早速、会社の歴史から順にご紹介いたします。

事務所外観 倉庫内部

奥田材木店さんは、昭和4年、初代の奥田研三さんにより現所在地に程近い大阪市浪速区にて創業されました。
その後、昭和15年に大阪市西成区の現地に移転。昭和17年より二代目の奥田亥策(いさく)さん、昭和54年より現社長の奥田晋三さんが事業を継がれ現在に至っておられます。
事業内容は、当初は建築用材や銘木を主に扱っておられましたが、現在では、建築用材、新建材、住設機器の販売の他、一級建築士の経験を生かして建築図面の積算や施工のアドバイスを行っておられ、取引先の大工・工務店さんからの信頼もたいへん厚いようです。
得意先は、今も出ましたが、大阪市内の大工・工務店さんの他、設備機材の問屋さんです。

奥田晋三社長

それでは、ここで現社長個人についてのお話に移ります。
現社長の奥田晋三さんは、昭和10年、奈良県御所市生まれです。昭和29年奈良県立吉野高校を卒業後、株式会社尾田組、不動建設株式会社といった建設会社にて勤務されました。
尾田組は天保元年創業の社寺建築、古建築も手がける建設会社で奥田社長も社寺の建築や営繕の現場において、現場監督として腕を振るうなど、主に木造建築に関する経験を積まれました。その後、昭和42年に奥田材木店さんに入社されました。
前職にて建築現場の施工管理を経験されたことから、前出の一級建築士の資格をお持ちで、現在の事業においても、その資格と経験を役立てておられるようです。
趣味は、木工、読書だそうです。
モットーは「信頼第一」「納期厳守」。常にお客様第一に考えておられることがお話の端々でうかがい知ることができました。
現在では、次期後継者として、社長の次男の和良(かずよし)さんが建材問屋勤務を経て家業に戻ってきておられます。

倉庫外観 木材加工機械 木材加工機械

会社の特徴として、従来の建築用材等の販売もさることながら、地域の材木店として顧客へのサービス等で付加価値を上げるために、最近では、プレーナー、手押しプレーナー、スクレーパー等の木材加工機械が揃っていることから、これらを活用してお客様からの細かいニーズに応えていくことに、お客様第一の観点から力を入れられているそうです。


最後に会社のPRです。
一般消費者からの相談も歓迎いたします。かつては花屋の植木鉢を作成したり、水槽用の台として木材を提供、また、学校の教材業者に教材を作成し、納めたこともあるなど、幅広いご要望に対応可能です。
木造建築を知り尽くした材木店として、あらゆる建築や部位にマッチした最適な材料とサービスをご提案いたします。
ご相談があれば、是非ご連絡願います。

奥田社長、長時間の取材にご協力いただき、誠に有難うございました。
(2013年7月19日更新)

奥田材木店
〒557-0024
大阪市西成区出城2-2-11
TEL 06-6562-1034
FAX 06-6562-1237
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